2018年10月9日 更新

スポーツの前のエネルギー補給におすすめ!ミルクと紅茶の意外な関係

ミルクの歴史は古く、中世ヨーロッパでは羊、山羊、牛からミルクを取っていました。16世紀に入ると乳牛を主とした搾乳が行われ、保存期間が短いミルクだけではなく、バターやチーズが作られるようになりました。

庶民の間で牛乳が飲まれるようになるのは、18世紀に入ってから。ミルクレディーと呼ばれる牛乳売りの女性が搾りたての牛乳を天秤棒で担ぎ、朝早くから売り歩くのです。この習慣がやがてミルクマンと呼ばれる牛乳配達人になります。牛乳は新鮮でなくては飲めなかったので、牛を連れ歩き、その場で搾って売ることもありました。

ティーウィズミルクの発祥

では、ミルクを紅茶に入れ始めたのはいつ頃だったのでしょうか? 過去の記録をみてみましょう。

1655年、オランダ人のヨハン・フォックの旅行記に清朝の皇帝が異邦人に茶にミルクと塩を入れて出したとあります。1680年にはフランスの女性作家、サブリエール婦人がミルクを冷たいまま飲むのが嫌いで、熱い紅茶に入れて飲んだという記録があります。

紅茶に牛乳を入れることをどうして思いついたのでしょうか。
イギリスには紅茶より前にココアやコーヒーがあり、黒くて苦いそれにミルクを入れるとおいしくなることを知っていたのです。紅茶も硬水で淹れると黒っぽく濁ります。見た目にも優しく飲むためにミルクは必然的に使われたのでしょう。

渋い紅茶が甘く優しくなる

紅茶の成分のカテキンは、渋みが強く、飲むと舌の上に蓄積し、だんだんとより強い渋みに感じてきます。しかし、ティーウィズミルクにすると、牛乳のたんぱくであるカゼインが舌の上に残り、渋みを感じさせず、甘みとなって飲みやすくなるのです。

低温殺菌牛乳(63~65°Cで30分殺菌)の牛乳だと、さらっとした感じで、べた付いた粘りが少なく、舌の上に残ったミルクも唾液ですばやく流れ、すっきり感を作り出します。

ティーウィズミルクと乳脂肪、脂肪を含む食べ物

チーズ、バター、クリームの乳脂肪や、肉・魚などの脂肪は食品のおいしさでもあります。ところが食べているうちに、口内に残存して粘り気とべた付きを残し、次の食べ物の風味を損なうのです。

そこでティーウィズミルクを飲むと、この重くて濃い脂肪を軽い乳脂肪と紅茶のカテキンがさらりと流し、すっきりリセットするのです。するとまた次の一口目が新鮮でおいしくなります。

スポーツの前にティーウィズミルクを

スポーツの秋です。快適な気温の中で体を動かすのは気分を爽快にします。スポーツの前にエネルギーを補給するのはバテないために必要です。おすすめは、ティーウィズミルクとチーズです。できればそのチーズをパンにはさんでサンドイッチにしてください。そうすることで炭水化物も摂取できます。

紅茶は脂肪をエネルギーに代謝し、運動能力をアップさせます。そして、牛乳はカルシウムやたんぱく質もあり、ブラックティーよりもスポーツ前には効果的です。

ティーウィズミルク・秋のバリエーション

材料(1人分・350cc)

スリランカ紅茶(ディンブラ)   5g
チョコレートシロップ      20g
シナモンパウダー        適量
アーモンドパウダー       2~3粒分
ミルク             40cc
熱湯              300cc

作り方

1)ティーポットに茶葉、チョコレートシロップ、シナモンパウダー、アーモンドパウダーをいれる。

2)熱湯を注ぎ3分間蒸らす

3)ミルクをポットの中に注ぎ1分間蒸らす

 

暑さが落ち着いた秋に入ってからスポーツを始めようと思っている方もいるのではないでしょうか? 始める前のエネルギー補給にはミルクティーとサンドイッチをお試しください。

文・写真:磯淵猛

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